泳動結果
カゼインは,ウシのミルクの主成分です。
β-casein は1分子あたり5個のセリンがリン酸化されています。
アルカリフォスファターゼで,部分的に脱リン酸化(0-60min時間経過)すると,
様々なリン酸化フォームが生成します。
そのサンプルをSuperSepTM Phos-tagで分離しました。
商品が推奨する泳動バッファーはTris-glycine ですが
より低分子量に適したTris-tricine,
あるいはZn2+-Phos-tag SDS-PAGEに用いるTris-MOPSも使用して比較しました。
β-casein 部分的脱リン酸化におけるリン酸化種の検出数に関しては,
SuperSep Phos-tagよりも,自作のMn2+-,Zn2+-Phos-tag ゲルの方が
優れていると言えます。
それらの泳動像は下記の関連画像をクリックしてください。
関連画像
β-casein (Mn2+-Phos-tag濃度と移動度の関係)
β-casein(2D;Urea-PAGE/Mn2+-Phos-tag SDS-PAGE)
β-casein(Mn2+-Phos-tag/Zn2+-Phos-tag)